・南大東島 ダイトウヒラタクワガタ採集記 2022/3/2~2022/3/3
今回は南大東島に、クワガタ採集行ってきましたので、紹介させていただきます。
360°カメラの方は、写真をスライドさせると全方位見ることが出来ますので、その場にいるような感覚をお楽しみください。
日の丸山展望台
南大東島へは、関空⇒那覇、那覇⇒南大東島と飛行機の乗り継ぎで行ってきました。
沖縄本島からはフェリーが運航されているのですが、約15時間かかるそうです。
3/1の夜に、関空を出発し那覇で一泊、3/2 那覇 7:50 ⇒ 南大東島 8:45の便で南大東島に向かいました。
翌日の9:15には、飛行機に乗るという弾丸採集です! 果たしてダイトウヒラタクワガタはとれるのか?
琉球エアーコミューター
南大東空港
南大東島はサトウキビの島で、1900年に八丈島の開拓団により入植が始まったらしく、そこではサトウキビが栽培され、行政までもが会社で行われるという社有島だったそうです。
島の歴史=開発の歴史、当時は生態系の保全という考え方はなかったと思われます。
南大東島の歴史を知れば知るほど、ダイトウヒラタクワガタは、よく生き残ってこれたなと感心させられました。
ダイトウヒラタクワガタは、ヒラタクワガタ亜種に分類され、日本産亜種の中では、最も小型で、最も古いと言われています。
すなわち、開拓以前から生息していたものと思われます。
開拓することによって発展してきた南大東島は、サトウキビの栽培や製糖工場等のために在来の樹木が伐採されていきます。
その結果、ほとんどの樹木は伐採されることになるのですが、台風が多いこの地域は、防風林が必要で、それに適した樹木が植えられていきました。
ダイトウヒラタクワガタは、その変化に上手く対応していったのではないでしょうか?
原生林で覆われていた開拓以前、ダイトウヒラタクワガタの幼虫は、ダイトウビロウの朽木を利用していたものが、ダイトウビロウが伐採され少なくなるにつれて、防風林のため植林されたモクマオウの朽木を利用するように変化していったと考えられます。
南大東島に到着すると、ホテルの方が迎えに来てくれていました。今回お世話になったのは「
月桃ムーンピーチさん」空港から滑走路を挟んで向かい側にあります。レンタカーも用意されているので助かります。ただ周りには何もありません!=クワガタ採集の拠点としては〇
早速チェックインとレンタカーの説明を受けて、クワガタ採集に出発です。
南大東島でダイトウヒラタクワガタを狙うなら防風林しかないと思っていましたので、防風林の近くに車を停めて散策開始です。
車を停めたすぐ近くに、モクマオウの朽木が目に止まりました。
モクマオウは、奄美大島の採集でインプット済みなので、容易に見分けがつきます。
早速、材を割ってみると、いきなりダイトウヒラタクワガタゲット!まじか!
滞在時間が少ないので、坊主も覚悟していましたが、車を停めてからダイトウヒラタクワガタ発見まで五分もかかりませんでした!
ダイトウヒラタクワガタの幼虫
一つの朽木から、何頭かのダイトウヒラタクワガタを得ることが出来ました。
少し離れた場所の、朽木を割っても同じように、ダイトウヒラタクワガタの幼虫が出てきます!
今回の最大個体は7g!
南大東島には、クワガタがもう一種、ダイトウマメクワガタが生息しているらしいので、そちらも探すことにしました。
少し乾燥気味の転がっていた細枝を割ってみると、、、
容易にダイトウマメクワガタを見つけることが出来ました。一頭だけ撮影して終了。ダイトウマメクワガタは沢山生息してそうな感じでした。
マメクワガタは採集するのが初めてだったのですが、チビクワガタの少し小さいバージョンって感じですね!
ダイトウヒラタクワガタとダイトウマメクワガタを採集した防風林の様子です。
モクマオウの倒木が映っています、これが朽ちてくると良い産卵材になりそうですね。
採集に関する詳しい事は、ここでは自主規制させて頂きますが、この写真には地形的なヒントがあります!これが重要かなと。
ダイトウヒラタクワガタの生息環境
採集時間は、3時間ほどでしたが、ダイトウヒラタクワガタのブリードに必要な数は確保できたので、材割採集を終了することにして、南大東島の観光をすることにしました。
大東そばと大東寿司のセット
昼ご飯は、大東そばの
いちごいちえさんに行ってきました。
大東そばと大東寿司のセットで、1,000円
太めのちぢれ麺、これってうどんじゃないの?あっさりとしいて、お寿司とセットでいい感じでした。
星野洞
南大東島に観光に行くなら外せない観光地、凄い年月をかけて作られた自然の造形は圧巻です!
春休み前の三月の平日、もちろん貸し切りでした(笑)
バリバリ岩
地殻変動によりできた岩の裂け目。説明を知らなかったら、人工っぽくも見える?
途中で引き返したが、その先はどんな感じだったのだろう?行っとけば良かった。
ヒサマツサイカブト
島の真ん中に「
島まるごと館」があり、そこでは島の観光名所や島の希少生物の紹介、そしてヒサマツサイカブトの標本を展示しているので、見学に行ってきました。
写真では伝わりにくいですが、右の二頭のサイカブトとは、サイズが全然違います。
サイカブトとの交雑が可能なのであれば、この島のスペックや、現状のサイカブトの繁殖の勢いから考えると、純血が生き残っていることは残念ながらありえないでしょう。
サイカブト
最後は、南大東島で大繁殖している外来種のサイカブト。虫好きにとっては魅力ある種類だが、農作物を食い荒らすため駆除対象になっています。元ネタは確認できなかったけど、沖縄からの生体の持ち出しは禁止されているそうです。
・南大東島 クワガタ採集記 2022/3/2~3/3
南大東島はサンゴ礁が隆起してできた島なので、鍾乳洞とかもそうですが、とにかく穴が多いらしいので、
防風林に入る際には、隠れてしまっている穴に落ちないように注意してください。トラップだらけらしいです!
今年の離島クワガタ採集は、沖永良部島6/22~23 奄美大島6/28~29を予定しております。
現地で合流できる方がおられましたら、お気軽にTwitterの方から連絡ください。
なお採集場所詳細、ポイントに関するお問い合わせにはお答えできません。ご了承願います。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
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〒640-8303 和歌山県和歌山市鳴神950-12
エイト 代表 大橋 一弘
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